■積雪の多い地方では、冬囲いがかかせません。
バラの種類により寒さに弱いものから耐寒性のものまでいろいろありますので、それに応じた対応をしましょう。
○初冬の仮剪定
これは必ずしも必要ではありませんが、冬の本剪定に向けての準備といえます。
病弱枝や虫食い枝、枯れたり老化した枝、交差したり曲がった枝、細い余計な枝等を元から切ったり、葉を落したりします。しかし強く剪定することはやめます。シバレ(氷つく寒さ)から剪定した枝数センチがやられることがしばし見受けられたりします。
○圧雪による折れや寒さから樹木を守る
さて準備ができたらさっそく冬囲いにはいります。
■ムシロを かけた所
■中高木の冬囲い
写真は玄関前のツツジです。この場合の冬囲いは、雪の重みで枝が広がるのと、斜めに曲がりや
すいので、胴まわしを下と上、2から3箇所ぐらい縛ります。その後根曲がり竹4本で、4段タ
ワーで縛りあげるとよいでしょう。
中の胴まわしは三段に縛っています。 竹部は四 段仕上げ。
ここまで太い幹だと胴まわし二段だけで良いです。
広い円状の場合は、根曲がり竹八本を使っています。
■ムシロやシートを用いた冬囲い
この写真の場合は上に積もる雪を避けるために、上部のみシートをかけたものです。
またムシロやシートはそんなに多用する必要はないと思います。たとえばバラとか幼木とか苗木
を移植した場合とかに使うぐらいにしています。
※植物によって選択してください。
[詳しくは続きを、、]
■高木 雪吊り 方法
松等の常緑樹は冬季間でも青々として景観を楽しむことができます。低い松は竹を用いますが、
高木はやはり雪吊りとなります。その美しさも価値を高めるひとつといえます。
雪吊りでの縄縛りは、右の写真のような、もやい結び又はうのくび結びでしばります。
雪吊りの先端は、からみ止め、頭飾り、わらぼっちで決めます。
大きな樹木は丸太を柱に使い、小さなものは竹を使うと良いでしょう。
木の高さと柱の長さの比率は、樹高の1.5倍にします。
吊り縄の本数は吊る枝の数になりますが、普通は八本から二十本ぐらいでしょう。雪の多い所は数を多くしたほうが効果的です
ECOARS (有)エコア技研
札幌市南区砥山109-2
TEL(011)596-5900